2023/03/24 10:34

爬虫類の餌として一番つかいやすいのはやっぱりコオロギ。
でも高頻度でお世話しないとすぐ死んじゃって扱いが難しいですよね。
餌虫に小まめなお世話とかやってられなくないですか?
できる限り放置で、死亡率が低いコオロギの育て方を模索してきました。
現在は500匹~1000匹飼育で餌やりは3日ごと、水やりは1週間ごと、掃除は2週間ごとです。
…ほんとはもっとざっくりで気になったらやる感じです。
そんな感じでかずのこふぁーむでのコオロギ管理方法が確立してきたので一度記事にまとめます。
参考になれば幸いです。

目次

・コオロギの死因とその解決策
 ⇒手間を掛けないコオロギの飼育方法

・コオロギを繁殖させ自家生産サイクルを作る


〇コオロギの死因とその解決策

コオロギの死因として多いのは、「蒸れ」「自家中毒」「共食い」「水切れ」です。
この4つを克服すればコオロギの死亡率は格段に減ります。
まずは「蒸れ」「自家中毒」に注目して飼育環境を整えていきます。

まずは飼育ケージとして衣装ケースを用意します。
サイズはできるだけ大きめがおすすめです。
MLサイズ1000匹なら大き目の一般的な衣装ケース。
100匹~250匹くらいなら半分の大きさのケースでも大丈夫です。

蓋に大きく穴を開け、網戸などを張り付けメッシュ蓋にします。
蓋なしがベストですが、大きくなると脱走コオロギが増えます。
飼育数を減らし足場の高さを抑えれば蓋なしでも大丈夫。
コオロギは通気性がとても大事です。
飼育ケージの余裕度と通気性が「蒸れ」「自家中毒」のリスクを軽減します。

飼育ケージが準備できたら次は床材と足場を入れていきます。
「コオロギは糞尿ですぐ汚すので床材はなし、小まめな掃除が必要」
っていうのは毎日世話ができるショップみたいなところがやる管理方法です。
なるべく餌虫に時間を使いたくない我々一般人はもっと楽をしましょう。

床材を入れる事で水分、アンモニアを吸着してくれ、「蒸れ」「自家中毒」を軽減します。
バーミキュライトなどが割といい線いっていたのですが、ちょっと値段が高く感じるんですよね。
そしてしばらく使っていると湿気ってきてアンモニアが溜まるのか、自家中毒を起こし始めます。
いやまあ掃除して交換してやればいいだけなのですが、そこはやはりもっと手を抜きたい。
もっといいものないかと探していた結果、意外なものがいい結果を出してくれました。

コオロギの床材には籾殻!いまのところこれがうちで試した中でベストでした。
安い!軽い!燃えるゴミに出せる!
しかし吸水性はありません。でも通気性があれば乾くので問題ないみたいです。
結果的に、バーミキュライトより床材として長く使えました。
手に入る時期(10月頃)にたくさん買っておくとよいかと思います。
地域のライスセンターなどに行けば無料でもらえるかもしれません。

足場には紙製の卵パックを使用します。
床材で水分を吸えない分、卵パックに吸ってもらいましょう。
卵パックは見た目で汚れてきたら交換です。
多少の汚れであればそのまま使ってしまっています。

次は「共食い」に注目してみます。
コオロギは一定以上の個体数になると共食いをしはじめます。
なので、個体数に応じた空間が必要となってきます。
なるべく大きな飼育ケージは「共食い」にも効果があるんですね。
そこへ足場となる紙製卵パックを縦に裏表交互に入れていきます。
真ん中の空間を開け、左右に並べていきましょう。

「共食い」は餌も関係してきます。
餌を真ん中にらへんの側面にそってどさっと入れておきます。
量は個体数と相談ですが、うちは多めに入れてしまっています。
3日程度もつくらいドサッと…余ってもあまり気にしません。
乾いてさえいればさほど害はありません。
野菜などは一切入れません。
野菜が含む水分でケージ内が蒸れやすくなったり、農薬なども心配です。
ガットローディングとしてどうしても入れたい人はニンジンパウダーなど加工品をお勧めします。

コオロギは雑食ですが、動物性たんぱく質が切れると共食いしやすくなります(特にフタホシ)
「コオロギの餌」などを買ってきてあげるのが一番でしょう。
…でも結構いいお値段するんですよねコオロギの餌。
なので、動物性たんぱく質が入っていて雑穀類もとれる安い餌を探します。
電動コーヒーミルなどを用意して自分で作ると安く上がります。
カメの餌、鯉の餌などを砕いたりキャットフードもブレンドしてみたり。
これで栄養価はバッチリですが、大量に出来てしまって少量欲しい人にはイマイチなんですよね。

てことでかずのこふぁーむオリジナルブレンド!
コオロギフードを販売予定です(お裾分け価格!)
乞うご期待!

餌皿は使ってもいいのですが、うちでは使用していません。
そのほうが満遍なく食べてくれるような気がしています。

最後は「水切れ」についてです。
コオロギは水切れに弱いため、常に水を飲める状態にしなければなりません。
しかし蒸れにも弱いので、水分量にも気を付ける必要があります。
よく見るタッパーに水を入れて紐を出す給水機、あれ意外と使いづらくないですか?
紐が汚れてぐずぐずになるし、変えるのめんどくさいし、卵パックが触れようものなら浸水し蒸れ放題…
上から出るタイプは小さいコオロギが使いにくいし、横から出るタイプは最悪水漏れで水浸し…

コオロギ理想の給水機「水漏れしない、大容量タンク、ピンヘッド~羽LLサイズまで使える」を作っていきましょう。
もちろん手間はかけません。安い早い管理が楽ちんです。

用意するもの
・給水タンク
・紙やすり
・コットン

ベースとして使用するのはひっくり返すタイプの給水タンクです。
飲み口だけ出ていて、水を飲むとタンクからどんどん出てくるやつです。
こいつの飲み口周辺を紙やすりで荒らします。
そうすることでピンヘッドでも問題なく登ってこれます。
そして足場としてコットンを飲み口に詰めます。


これでピンヘッド~羽LLサイズまで使用できます。
飼育ケージの真ん中において集まりやすいようにします。
個体数によりますが、1週間くらい水が持ちますので、管理しやすいです。

コットンは水替えのたびに変えています。
給水はコオロギ飼育のキモだと思います。
この給水機を導入してからうちではコオロギの死亡率が半減しました。
よく水切れさせてたもので…(笑)
こんな感じで飼育していただければ、コオロギを上手くキープできるかと思います。

そして完成品がこちらになります。
手っ取り早く欲しい方はどうぞ!

それではさらに一歩進んで、コオロギを繁殖させ自家生産サイクルを作る方法を説明します。
自家生産サイクルができてしまえば、餌代をかなり節約することができます。
ただし、まあまあうるさいです。

〇コオロギを繁殖させ自家生産サイクルを作る

まずは羽コオロギを用意します。
50匹もいれば十分かと思いますが、たくさん生産したい方は多めに用意してください。

羽コオロギの飼育ケージに産卵床を用意します。
プリンカップに空気穴と水抜き穴をあけ、バーミキュライトを入れます。
水を適量注ぎ、軽く押さえて水気を切り、卵パックの間に置いておきます。
3日くらいすると卵がたくさん産みつけられていると思いますので、新しい産卵床と交換します。
回収した産卵床の表面に軽く霧吹きをし、蓋をします。
この感じでどんどん卵を回収し、床材の入っていない飼育ケージにためていきます。

室温30℃程度で大体1週間~2週間程度で孵化が始まります。
室温によっては孵化が遅れたりしますが、25℃程度あれば問題なく孵化すると思います。
孵化しましたら、産卵床の蓋をあけバーミキュライトを飼育ケージへ出します。
水入れを設置し、粉餌をまいておきます。
数日差で順番に産卵床が孵化してくるので、小まめに確認してください。

ピンヘッドの飼育方法は通常の飼育方法と同じで大丈夫です。
きちんと水入れも使用してくれますし、餌も同じものを食べてくれます。
産卵床のバーミキュライトをそのまま床材として使用します。
コオロギの数が増えてきたら卵パックを入れてあげます。

しばらく掃除は不要です。
SMサイズくらいになったら一度掃除してあげましょう。
うちでは「ピンヘッド産卵床からスタート」⇒「SMで一度掃除し床材を籾殻へ」⇒「2~3週間に1度程度の床材交換」としています。
飼育ケージを何個か用意して、サイズ別に管理しています。
消費量にもよりますが、飼育ケージを4個~5個くらい用意できると常にコオロギが全サイズいる状態にできます。